initコマンド
次のコマンドは何を実施するコマンドですか？ init 0
A.システムをshutdownする
B.システムをマルチユーザーモードで起動する
C.ランレベル0で起動する
D.システムを再起動する
E.システムをロックする
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回答
正解：A.システムをshutdownする
ランレベルは次のようになっています。
Debian 系のランレベル
0 – 停止
1 – シングル
2 から 5 – マルチユーザーモードで、Xディスプレイマネージャも起動
6 – リブート
Red Hat 系のランレベル
0 – 停止
1 – シングルユーザー
2 – 未使用/ユーザー定義可能
3 – マルチユーザー、コンソールログインのみ
4 – 未使用/ユーザー定義可能
5 – ランレベル 3 + Xディスプレイマネージャ起動
6 – リブート
試験に出る可能性が高いのが、0、1、6です。理由は2から5はDebian 系とRed Hat 系で微妙に違いがあることです。そのあたりはあまり試験には出ません。
上記の問題は選択問題ですが、この手の問題は入力形式の場合があります。
システムをshutdownするコマンドを入力してください。(引数も)
この場合は「init 0」と入力します。また、問題に「init」と書かれている場合は「0」のみの入力になります。スペルも覚える必要があるコマンドです。
実務では
実務では「init」コマンドを使うことは少ないです。しかし、全く使わないわけではありません。そう簡単に本場環境でサーバを再起動したり、ランレベルの変更は当然ながらありません。つまり、本番環境で「init」コマンドを使う場合はシングルユーザモードにして切り分ける時など、かなり大きな障害の時がほとんです。(監視オペレーターはまず使わないです。)
テスト環境では再起動して検証することも多いので頻繁に使うでしょう。
シャットダウンやリブート、ランレベルの変更は重大なのでLPICで覚えているからと言っていきなり実行せず、複数人、資料等で確認して実施するのが望ましいでしょう。特にUNIXとは微妙に違っています。
本番環境で運用されているRed Hat 系のサーバののランレベルはほぼ全てが「5」と思いきや、実際には「3」も少なからずあります。「 Xディスプレイ」、「GUI」が要らないと考えてるエンジニアも結構います。モニターを接続しても画面が出ないからおかしいと思って、実は「3」だったと言う事も稀にあります。
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